一番最後の写真だけはインターネットからお借りしました。この日は本当にラッキーな1日でした、京都駅についてまずどこに行こうかと迷っているうちに、足は自然と大原行きのバスに向かっていた。京都駅からバスで行けば、かなり時間がかかるのですが、とにかく迷っている時間はありません。でも、この決心が幸運を引き寄せることになります。

 大原は予想通り涼しかったですね。蒸し暑い京都にあって別世界でした。境内には入らなくてもいいかなと思いましたが、1か月前にきれいな空色だったアジサイの花が、濃い青色に変わっている様子を確かめたくて、結局は中に入ってみました。アジサイの写真はデジカメのページに掲載されています。大原三千院まで上がっていく坂道には、アイスキュウリとアイスなすびを売っているお店があります。どちらも美味。僕はもちろん両方とも食してきました。お店の人とはすでに知り合いです。一昨年の修学旅行で自分のクラスの子供たちを連れて上がった、思い出の坂道です。そして思い出のアイスキュウリとアイスなすび。

 修学旅行のときには、大原三千院を後にして方泉院に行き、そこで子供たちと一緒に抹茶体験をしたのですが、今回はその手前の実光院に行きました。雰囲気は方泉院によく似ていました。もちろん抹茶体験も忘れませんでしたよ。ここからが1日目のメインイベントです。大原で知り合いになっていたお店のおばちゃんが、面白いことを教えてくれたんです。「お兄さん、下鴨神社に行けば足洗の儀式を経験できるかも知れませんよ」そんな儀式は今まで聞いたことがありませんでした。僕は素直に下鴨神社に向かいました。到着するとびっくりするほど多くの屋台が並んでいた。僕は、珍しく「広島焼」を買って食べてみました。何かを食べたくなるような雰囲気だったんです。でも、足洗の行事って?

 わかりました!「みたらし祭り」って呼ぶんだそうです。7月の土用の丑の日を中心にした前後5日間に開催されるそうです。というわけで、今年は7月22日(土)~30日(日)の9日間。下鴨神社境内の御手洗池(みたらしいけ)の湧き水に足を膝まで浸して、蝋燭の灯明を持ったまま社までゆっくり歩いて、ろうそくを献灯し、罪や汚れを祓って無謀息災を祈るお祭りなんですね。「御神水(ごしんすい)」は地下からくみ上げているので、びっくりするほど冷たくて気持ち良かったです。今回の京都の旅は23日・24日でしたから、どんぴしゃでこの御手洗の祭りに遭遇できたのも、本当に幸運なことだったと思います。

 京都駅に帰ってきたのは夜になってから。ホテルにチェックインする前に、夕飯を済ませて、駅前の噴水のパフォーマンスを楽しんでから、ホテルに入りました。ホテルは駅から徒歩8分と書いてありましたが、実感としては徒歩15分以上でしたかね。


《デジカメの写真から》
  大原のバスターミナルはあまり広くはありません。でも、田舎の雰囲気が漂っていて、なかなか心が休まります。大原三千院までは歩いて10分ほどのなだらかな坂道が続きます。紫陽花もまだきれいに咲いていました。気温が低いからなんです。春の桜の時季も街中よりも遅くなっています。坂道の途中にはいろいろなお店屋さんがあります。写真に写っているのは大きな漬物屋さんで、京都駅などで買うよりも値段も安い。「こっちの方が鮮度もいいよ」とは元気なおばちゃん。僕はもう何度も行って、おばちゃんとは顔見知りです。2年前の修学旅行のときも、生徒たちがアイスキュウリを食べて楽しみました。1つだけアイスなすびが写っていますね。こちらもものすごい美味!京都駅からは写真に写っている京都バスに乗って1時間くらいかかりますかね。もう一つ行き方があって、地下鉄烏丸線で終点の国際会館まで行って、そこから京都バスに乗れば30分ほどで着いてしまいます。僕は今回は京都駅からバスに乗りましたが、普段は烏丸線を使う方が圧倒的に多いんです。


 さすがに涼しい大原では、まだ紫陽花の花がきれいに咲いていました。1か月ほど前に来たときには、きれいなスカイブルーの花が咲いていましたが、今回はそれが深い青(ディープブルー)や紫色に変わっていました。大原で印象に残るのは、美しい黄緑色の苔です。その中に横たわるお地蔵さんがかわいい笑顔を見せていました。でも、個人的には、しだれ桜の春の大原よりも、美しい黄緑色と紫陽花の夏の大原よりも、美しく紅葉した大原のほうが好きですね。今年の11月下旬にも、また大原三千院を訪ねたいと思います。
 
 大原三千院を後にすると、いつもなら宝泉院(ほうせんいん)まだ10分弱の道のりを歩いて行くのですが、今回はその手前の実光院(じっこういん)に立ち寄ることにしました。外から中を覗いた感じでは、狭い場所なのかとあまり関心を示さなかった場所なのですが、実際に中に入ると庭は広く立派で、抹茶体験も満足のいくものでした。大きな池にはびっくりするほど大きな緋鯉が泳いでいました。

 京都は、例えば大原の坂道にも、地下鉄の駅にも、直販所があちこちにあって、目も試食の舌も楽しませてくれます。やはり、大原の漬物は美味しいですね。その場でご飯を出してもらって、食事をしたくなってしまいます。









 今回の京都旅行でのサプライズの収穫は、下鴨神社の「みたらし祭(御手洗祭)」でした。大原のお店のおばちゃんから教わって、大急ぎで駆けつけた下鴨神社には、びっくりするくらいたくさんの屋台が並んでいて、あちこちに目が行ってしまって、間の道を足早に歩くことはまず不可能でした。僕は広島焼を食べましたが、熱くて食べるのが大変でした。たこ焼きや焼きそばやスティック芋も食べてみたかったですね。この祭りの雰囲気にどっぷりとつかって到着したのが下鴨神社です。あたりを見回しますが、水で足を洗う行事などはどこにも見当たらない。僕は勘違いしていたんです。糺の森(ただすのもり)の中を流れる川に足を浸すのかと思い込んでいました。実際には下鴨神社境内の御手洗池(みたらしいけ)の湧き水に足を浸して歩くんです。湧き水を大量にくみ上げているので、水は膝までの深さがありました。しかもめちゃくちゃ冷たい。御手洗池の中を手にろうそくを持って社まで歩き、そこでろうをくを献灯し、罪やけがれを祓って無病息災を祈るというのが、この祭りの趣旨のようです。

 まさかこんな貴重なお祭りに遭遇することができるなんて、自分はなんて幸運な人間なのだろうと痛感しました。御手洗祭は毎年7月の土用の丑の日を中心にした、前後5日間(合計9日間)で行われます。今年は7月22日(土)~30日(日)でした。自分が京都に旅した日程がたまたまみたらし祭にどんぴしゃだったわけで、これも何かの縁なのでしょう。次にチャンスがあれば、ぜひ夜間に訪ねてみたいです。屋台ももっと賑やかでしょうし、照明に浮かぶ「足つけ神事」の光景も魅惑的でしょうから。



 1日目の終わりには、祇園から八坂神社に足を伸ばして、2日目の祇園祭の山鉾巡行の下見をしようと思いました。でも、僕は山鉾巡行のイメージを全くつかんでいなかったんですね。八坂神社に行っても山鉾の気配はなし。もう京都市街に散ってしまっていたからです。外国人観光客の多さは例年の通りです。ただ、以前と比べると中国語よりも東南アジアの別の地域の言葉が多く聞かれるようになりました。また英語よりもヨーロッパの言葉が多かったですね。でも、日本がこんなに興味を持ってもらえるなんて、嬉しい限りではありませんか。

         『2017年祇園祭』を訪ねる京都の旅1日目
                                     2017年7月23日(日)         
         《iPhone6plusの写真から》